【新作】遂に発売!マーベル・ミッドナイトサンズプレイ序盤のざっくりレビュー【MARVEL】

【新作】遂に発売!マーベル・ミッドナイトサンズ序盤プレビュー【マーベル】ゲームレビュー

「マーベルミッドナイトサンズ」とは

「マーベル ミッドナイト・サンズ」は、あの名作シミュレーションXCOMやシヴィライゼーションで有名な「Firaxis Games」制作のSRPG。

今や国内でも絶大な人気を誇る事となったマーベルユニバースの世界で、オリジナルのヒーロー「ハンター」となってヒーロー達と共に戦い、そして友好を深める事ができる作品です。

豊富な育成やカスタマイズ、収集要素のRPGらしい要素もありながら、戦略シミュレーションとしても「XCOM」の様な歯ごたえのある、奥深い戦闘を楽しむことができます。

そして何より、あの憧れのスーパーヒーロー達とまるでギャルゲーと言わんばかりの濃厚な交流が楽しめるのが、この作品の素晴らしい部分と言っても過言ではないでしょう。

プレイヤー自身が作るマーベルアドベンチャー

作品オリジナルヒーローの「ハンター」

物語はキャプテンアメリカでおなじみの悪の組織「ヒドラ」が、悪魔の母と呼ばれる強大なヴィラン「リリス」を復活させるところから始まる。

ヒドラの面子すら支配するリリス。その強大な力を前にピンチに陥ったヒーロー達は、とある伝説の戦士を復活させ、仲間として迎える事になります。

それこそが300年前にリリスを封印したデビルハンターであり、今作の主人公となる「ハンター」

彼/彼女となってプレイヤーは世界を救うため、スーパーヒーローチームの一員となっていくのです。

キャラカスタマイズ可能な主人公

「ハンター」はゲームのオリジナル主人公らしく、プレイヤー自身がキャラメイクすることが可能です。

素体となる部分は、正直昨今のキャラクタークリエイションができるゲームにしては、自由度が高いとは言えません。が、そこはマーベル作品のゲーム。ヒーローにとってある意味大事な要素である、スーツの部分は中々の数が用意されています。

マスクにヘッドギア、様々なパッシブスキルを持ったスーツが豊富に用意されており、これらはストーリーの進度や拠点探索をすることで徐々に追加されていきます。

拠点内と戦闘時で、それぞれ違う服装をセッティングすることも可能。拠点でリラックスしたい時はラフな格好で過すこともできます。

伝説の英雄に他のヒーローもメロメロ?

リリスを封印した伝説の存在であるハンター。その存在は今作の世界観にきちんと根付いたものとして設定されており、多くのヒーローがハンターに対してある種の敬意をもって接してくれます。

あの皮肉屋なドクターストレンジや、アイアンマンでさえもその実力を認め、意見を求めてくるなんてことも。

今作の中心となるチーム「ミッドナイトサンズ」のメンバーでもある若手面子も、最初は御伽噺の存在であることに疑いを持ちながら、主人公と接しているうちに直ぐコロっと落ちてしまいます。

個性的で気難しい性格の人物が多いマーベルヒーロー達ですが、この作品では気さくな友人であるかのように接してくれるので、会話をするのがとても楽しい!。

交流パートでは釣りやバードウォッチングに誘い、ヒーローではない等身大の彼らを知ることができます。

世界にのめり込むアドベンチャーパート

ヒーロー達との交流

トニー(アイアンマン)と星を見るハンター

今作のアドベンチャーパートでは、戦闘に負けず劣らずの濃厚な時間を過ごす事ができます。

拠点となる大聖堂では様々なヒーローのオフの姿を見る事ができ、彼らと何気ない世間話で盛り上がる事も。

会話を行う際には選択肢が現れる事もあり、その受け答えによっては好感度が上下します。

ヒーローそれぞれの性格を考え、喜びそうな選択肢を選んでいくのは恋愛アドベンチャーのそれで、関係が強化されるにつれ様々な効果があるものだから、ヒーロー達を「落していく」事がとても楽しく、ゲーム的にもうま味がある設計になっています。

仲が深まっていくにつれ、過去に起きた事件の話や、個人的な話まで様々な話を聞くことができます。

またヒーロー同士の会話も豊富に用意されており、お互いに皮肉り合うストレンジやトニーの会話や、誰にでも前のめりで交流しようとするスパイダーマンの姿を端から見ているだけでも楽しい。

そういった会話の中には原作を知っていればニヤリとできる物も豊富にあるので、ファンサービスもばっちり。

豊富な探索要素

大聖堂は広く、周りに広がる美しい自然の中を自由に探索することが可能です。

これがまた想像以上に広く、色々な謎解きギミックが用意されている為、つい本編をほっておいて長々と探索してしまうことも。

謎の扉に、謎の遺跡に、謎の建築物。

また各所にはちょっとした書物が落ちており、今作の世界観の補完になるものから、原作ファン向けのちょっとしたものまで様々なものが配置されています。

これらの要素の多くは、メインストーリーを進めるだけなら無理に見つける必要はありません。が、報酬がしっかりと用意されているのもあって、探索する価値は大いにあります。

ヒーローパワーを感じる爽快かつ奥深い戦闘

ヒーロー達との交流も楽しいゲームではありますが、「XCOM」のクリエイター達による戦闘システムもとても素晴らしい仕上がりとなっています。

ヒーローゲームならではの派手で爽快な演出はもちろん、「XCOM」の様な緻密で奥深い要素もある寄せ鍋の様な贅沢な戦闘は中毒性抜群。

ヒーローは攻撃を外さない

今作の戦闘は一般的なシュミレーションゲームを踏襲しており、ターンベースで敵味方交互に進行していきます。

良くあるマス目状のグリット制ではなく、戦闘フィールド内を自由に動き回れるフリーフィールド制を採用。ヒーロー達の動きは些細な障害物程では止める事は出来ないのです。

攻撃方法に関しては非常にユニークで、カードゲームの様に毎ターン配られるカードで手札を作り、それを使って各ヒーローの行動を決めていくというもの。

カードにはそれぞれのヒーローに対応した絵柄と効果が書いてあり、使用すれば即座にその効果を発揮します。

配られるカードは全てランダムで、「Slay the Spire」の様にその時その時あるもので戦うしかない不安定さがあり、また、全てのヒーローのカードが均等に現れる事も無いので、場合によっては一人分のものしか引けない事も。

ただそういった不安定さとは裏腹に、ヒーロー達の攻撃は全て必中であり、特殊な行動も全て必ず成功します。強大な力を持ったヒーローにとって攻撃を外す、なんてことはありえない、のだとか。

戦闘面でも個性的なヒーロー達

戦場に連れていけるヒーローの数はわずか3人と非常に少ないものではありますが、ヒーローにはそれぞれ特殊な能力があり、またその攻撃にも個性を表したかのような特徴的な効果が用意されています。

たとえばスパイダーマンは原作でもよく見た糸で相手を絡め取り、動きを制限する行動がおおく、アイアンマンはその豊富な武装を用いて、大量の敵を一気に倒す事ができたりと、そのヒーローの個性が存分に表現されています。

移動に制限が無く、また前述したとおり攻撃は必中の為、まるで無双ゲームの様に戦場を駆け巡るヒーロー達の姿は実に爽快で、彼らの力強さを実によく表現したシステムとなっています。

戦闘に連れていく事の出来るメンバーは三人だけと、こういったゲームにしては非常に少ない数ではありますが、そこは一人一人が強大な力を持ったヒーロー。逆に三人もいれば十分なのです。

様々な要素を活用できる戦略的なシステム

強力無比なヒーローではありますが、今作の敵ユニットもただ黙ってやられるだけの存在ではありません。

体力が無くどんな攻撃でも一撃で倒す事の出来る所謂雑魚敵。体力が存在し、様々な特殊能力を持ったエリート。

そして、時には全てにおいて強力な能力を持つボス敵「ヴィラン」が立ちふさがる事も。

戦闘時にプレイヤーが取れる行動には色々なものがありますが、どの行動にもコストがかかり、主な攻撃手段となる「カードプレイ」は1ターン3回までしか行えません。

そうであるにも関わらず敵ユニットは3を超えて配置されることがおおく、また毎ターン複数体の敵ユニットが増援で現れる始末。エリート兵は一撃で倒す事は出来ないので、手数は常にかつかつの状態が続きます。

そんな状況を打破するには周りにある環境を利用しなくてはなりません。

ステージに設置された障害物は、ヒーローコストと呼ばれるメインのとは違う別のリソースを使う事で様々な効果を場にもたらすことができます。障害物を利用した攻撃は非常に強力で、また範囲が広く多くの敵を巻き込んで倒す効果をもったものもあるので、これらを上手く活用することで勝利が近づきます。

ヒーローの力強さと爽快な攻撃。一方で限られたリソースをやりくりする悩ましさ、今作の戦闘ではこれらの要素が上手く噛みあい、毎回飽きる事の無い新鮮な楽しさを味わう事ができます。

各ヒーローの特徴を上手く利用し、環境すらも全て使い、上手く立ち回れた時の爽快感は抜群。派手で重さのある演出も相まって非常に爽快な、中毒性のある戦闘システムになっています。

ヒーロー達と共に世界を救う時が来た

マーベル ミッドナイト・サンズは良く練られた戦略性の高い戦闘と、何より濃厚なヒーロー達との「ギャルゲー」の様な交流を楽しむことができる、素晴らしいキャラゲーです。

原作ファンであればクスリとできてしまう要素はもちろん、MCU等の実写作品から入った人も満足出来る描写がたんまりと用意されています。

もちろんマーベルの事を良く知らない人や、「XCOM」から入ろうかと思っている人であっても、全然入り込めるような懐の深さももった作品に感じています。

当然気になる点もいくつかありはしますが、それを上回る楽しさがあるのは確かです。

ゲーム自体のボリュームも相当なものがあるようなので、この年末にじっくりと楽しめるゲームを探している人にもおすすめできますよ。

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